日本マクドナルドは12月24日から30日まで、「マックフライポテト」の販売をSサイズのみにすると発表した。この発表ではセットメニューの「マックフライポテトも含まれている。
「マックフライポテト」販売休止概要
販売を休止するメニューは
・「マックフライポテト」のM・Lサイズ
・バリューセット」と「バリューランチ」のサイドメニューのポテト
・夜マックの「ポテナゲ大」と「ポテナゲ特大」
「バリューセット」と「バリューランチ」でポテトを注文した際はSサイズになり普段よりも50円引きでの提供となる。
「マックフライポテト」M・Lサイズを含むセットの商品のデリバリーについても休止することになった。
朝マックの時間帯で「ハッシュポテト」は通常通りに販売する。
「マックフライポテト」販売休止理由
日本マクドナルドが北米から輸入している「マックフライポテト」の原料であるポテトは、船便の経由地であるカナダのバンクーバー港近郊での大規模な水害や、パンデミックによる世界的な物流網への影響で、輸入遅延が発生し今回の措置となった。
「日本マクドナルドは一時的に、フライドポテトのミディアム(M)とラージ(L)サイズの販売を制限する。お客様にマクドナルドのフライドポテトを味わい続けてもらうための積極的な措置だ」
カナダでの水害について
11月14日からカナダ西部ブリティッシュコロンビア州で集中豪雨により洪水や土砂崩れが発生した。カナダ国内最大の港であるバンクーバー港発着の鉄道貨物輸送が全面的に停止した。
カナダの2大鉄道会社であるカナディアン・パシフィック・レールウェイとカナディアン・ナショナル・レールウェイは大規模な洪水の発生により一部の路線で運休を強いられた。
鉄道のみではなく多数の主要道を含む高速道路も閉鎖されている。
バンクーバー港は1日あたり4億4000万米ドルの貨物取扱高がある。自動車から生活必需品に至るまで様々な貨物の輸送拠点である。
ブリティッシュコロンビア州の南にあるアメリカのワシントン州でも豪雨により11月15日に15万世帯以上で停電が発生して、住民が避難することになった。
世界的サプライチェーン危機
世界中で影響を及ぼしているサプライチェーン問題の原因は大きく分けると3つあり、原料不足と船舶・コンテナ不足を含む物流問題とコロナに伴う工場の閉鎖だ。
もし、工場を1週間閉鎖・停止する場合、企業の生産が1週間遅れるだけではなくサプライチェーン全体が混乱し復旧には10倍以上の時間がかかると言われている。
まとめ
カナダでの集中豪雨により12月30日まで「マックフライポテト」の販売がSサイズのみとなった。
今回の「マックフライポテト」1週間程度の措置で済むようだが、今後異常気象やパンデミックにより生活必需品にも影響が出てくるものもあるかもしれない。