1年で1番夜が長く昼が短い日 二十四節気「冬至」とは

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2021年12月22日水曜日は二十四節気の冬至だ。北半球では夜が最も長く昼が最も短い日である。冬至に行われるゆず湯に入りかぼちゃを食べるなどの習慣は、これからの寒さに備えるためのものである。

二十四節気「冬至」とは??

まず二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分けさらにそれぞれを6つ分けたものだ。

「節または節気」と「気(中または中気)」が交互にある。

太陰太陽暦(旧暦)の閏月を設ける基準であり中気のない月を閏月としている。旧暦を基準としているためその年によって1日程度前後する。

二十四節気は、最初の1日だけを指す場合とその日からの約15日間を表す場合がある。

今回の冬至で言えば2021年12月22日から2022年1月4日までである。

ことわざ「冬至、冬中、冬始め」は本格的な冬が始まる

「冬至、冬中、冬始め」ということわざがあり、暦の上では、冬至は冬のまん中にあたるが、実際には厳しい寒さの冬の開始を告げるものであることをいう。

そのため冬至に行われる様々な行事は、これからの寒さに備えるためのものである。

なぜゆず湯に入るのか?

ゆずの果肉にはクエン酸や酒石酸などが含まれており、果皮にはヘスペリジンやピネン、シトラール、リモネンなどを含んでいる。

それら成分が乾燥によるひびやあかぎれを治し、血行を良くし、風邪の予防に役立つといわれている。

ゆず湯の楽しみ方も様々で、丸ごとそのままお湯に浮かべたり、皮だけを入れたり、輪切りにしたり、やり方でお湯の具合が変わってくるだろう。さわやかなゆずの香りは心身共に癒してくれるだろう。

冬の栄養食品「カボチャ」

カボチャは夏から秋にかけて収穫され、保存の効く野菜である。諸説あるが日本にカボチャが到来したのは安土桃山時代で中国から九州に渡来したと言われている。カンボジアからやって来たからカボチャという語源もある。

昔は冬に食べられる野菜があまりなかった。その中で、栄養豊富で保存が効き冬に食べられる野菜として重宝されたのである。

カボチャにはビタミンAのもとになるカロテンを多く含み、免疫力向上に期待ができる。

カボチャを食べると風邪を引きにくくなると言われるのは、このことから来ていると言えるだろう。

また、昔から冬至に「ん」がつく食べ物を食べると縁起がいいと言われており、カボチャの別名である「南京(ナンキン)」が重宝されている。

まとめ

冬至は夜が最も長く昼が最も短い日である。また、厳しい冬の始まりを表している。

季節の節目で、自然の中に生きていることを確認できる日ではないだろうか。日本の文化や習慣を感じ、実施することで充実した特別な1日になるかもしれない。

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